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sleeper send

9.08.2012

エンタシスの柱

時の流れで街は様変わりするものです。
良くも悪くもそれが開発で営みの過程なら、受けとめるしか無いのです。
おざなりのブログで意見陳述でもしたいと思います。


多少なりウチの営業を気にしていただいている方はお気づきと思いますが、ウチの前の通り「新飯塚商店街」は老朽化と飯塚市の都市開発の一環としてアーケードの撤去がされました。店の軒先で許可無くやっていた、作業もBBQも出来なくなり、おかげさまでギンギンの日差しと、ゲリラ豪雨にやられる日々です。

さらにウチの店舗ですがこの度、天井をぶち破りまして青空営業となりました。
もとい、天井裏の梁が下がり床が抜けて、90オーバーの大家さんを僕がランディングしないで良いようにと、柱をぶち込まれました。ウチで遊んでいる人は、いい気分でフラフラして激突しないようにご注意ください。

そんなわけで、中でも外でも小さな自由を奪われてしまい、あまりの唐突さに取り乱したり、逃亡したりしていますが、仲間からは「移店しろ」って言ってもらえることで、まだまだ期待してもらっているなと勘違いして、次なる手立てを考える次第であります。


郷に入れば郷に従えとはいいますが、従うにあたってはそうなる為の気分だって必要です。
ウチの店舗の建物は、おそらく築60年以上は経っていると思われます。突如、店内に柱を立てるなんてことは理不尽すぎて少々ビビりましたが、全面やり替えなんてのは無理な話で修繕、古いものを直して使う、それは普段から自分自身が努めてやっていることで、94歳?のじいさんを責める前にその柱を守ることにしたのです。

それにしても、行政のヘタクソさにはつくづく笑いが出ます。
箱船から投げ出された商店街の住人は右往左往しています。昭和初期の町並みをあらわにした家々は、壊れた樋から滝のごとく雨水が吹き出し、住人を失った家屋のはがれ落ちそうなトタン屋根は、商店街をスラム街に変えたのです。

はっきりいって開発にはお金の問題があるわけで、何も言えない住人の財力は街を作るには至らず、センスの無い日本の行政のやっつけ仕事で街は作られるのだろうと、それが郷に従うことなら、とっとと出て行きたいとこですが、箱船が僕をまた拾ってくれるのでは無いのかと期待して今しばらく様子を見ようと思っています。


だからこんなところで遠吠えをしていますが、遠吠えが届くのなら一つお願いしたい。

街の開発にデザインを取り入れませんか?
え?入ってますか?どこに?

歩道の石畳の色だとか縁石やステアの形とかじゃなくて、デザインとは見た目だけじゃありませんで。それは機能美、実用的かつ改革的であることが良い町並みを作ることだと思いますけど。
新飯塚駅の利便の悪い駅前ロータリーの作りを見ればわかります。駅利用者の通行を第一に考えない横断歩道。誰も使わない中央広場と無駄に広いタクシーの停留所。ゴミの散乱したバス停。

商店街の開発も、見た目重視の歩道整備ってトコでしょう、そこにいる人間の営みを考慮して一方通行化とかさ、利用者の駐車スペース確保とか、流れを変えたりー、風を吹かせたりー、出来ると思うけどなー、まずは住人を納得させるだけの未来予想図くらい作れるでしょ?見せたらえーやん、立てたらえーやん、図面とか看板とか。

その前にアーケードとって突き出した樋くらい直してやれよ。古い家や町並みはそれはそれで磨けば良いじゃん、大事にすればさ。
実用的で改革的であることはお金を使うことじゃ無いと思うんだけどなー。


まぁ偉そうにつらつら書いてしまいましたが、僕なんかの知らないところでその開発やデザインは行われているんでしょう。今からのことでしょうから、届かずともちょっと鳴いてみたかっただけです。もうちょっと考えろって。

なんなら僕やりますけど?めちゃくちゃお金もらいますけどね。