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sleeper send

5.29.2012

リアルなTシャツ の話

デザインをしていると、クライアントの気持ちがよくわかります。“店名”や“ブランド名”は、オーナーの一番のメッセージが込めてあるんだと、立場上言葉に出して確認しますし、気持ち的なとこまで理解しようとします。
例えば、センスよさげに“シンプルさ”を求め、羽もヒレも取っ払ってしまっても、どこかに感情が出て無いと完成しない。それがデザインだと思います。


そんなデザインで制作、販売させてもらってるウチのプリントTシャツ。
大半が“どこか”の“オリジナル”ですが、デザインとプリントをウチでさせていただき、メッセージ感バリバリに作り上げた僕の付き合いだけでそろった逸品。
それらはセンスの良いショップやチーム、腕のある職人の為の看板的なデザイン。
言ったらなんですがデザインを造り込む僕のやる気もここ一番、揺るぎない信用とリスペクトを持って制作し、SLEEPERの店頭にも並べている次第です。

もちろん僕と言うフィルターを通して造らせてもらってますので、スタイルやノリはある程度統一していますし、Tシャツはアメカジの基本、もちろんカッコ良く着れてナンボってトコまで含めて制作。
集まったオーナー達の好きなトコが一緒で、同じ感覚で遊んだり、見たり聞いたりと、倣うところに共通点がある、だからこそ僕一人の腕やセンスを皆に信用してもらえた賜物かと。
これが僕の作品になりますし、それぞれのオーナーの名刺代わりになればと思っています。

たまに聞くお客様の声に「ここのコト知らんしな〜」と、いいなと思って手に取って眺めても、知らないお店や団体のTシャツを買うのってよっぽどじゃないと走れないのかなと思います。僕も物売りが本望じゃないので、つべこべ言う人はそっとしときます(笑
それにSLEEPERは洋服屋ではないので、どんどん新しいTシャツをリリースするつもりはありません。(出来ません。)
“またこのTシャツかよ”ってくらい眺めてもらって、いつかはそのデザインが気になって気に入って、そこのオーナーとの橋渡しになれば、それも僕の仕事かと思います。

確かに蓋をあければ業種は様々で土俵も違ったりしますが、趣味や遊び、仕事または人生に、プラスαの信念とスタイルを打ち出す最強のブレーン。
いつかあなたとクロスオーバーするかもしれない、そんな連中のTシャツには、各々の気持ちが言葉として刻まれているわけで、スピリチュアルなメッセージは敷居を超えて伝わり、誰でも着れたら一番最高って方向性。
僕自身、言葉は普遍的、デザインはパッションてとこが、ファッションの前にありたいTシャツ選びの第一ですから。
商業的に造られたTシャツより、リアルを纏うって方がよっぽどイカしてるでしょ?


デザイナーだから出来るプリントショップとしては、これがやれる最高のカタチかと、個人的にはそんな連中のTシャツを作れて幸せ、今はそう思うとります。
くどい話になりましたが、“それ”以外もございます、どうぞいらっしゃいませ(笑